たった30分の人生体験。『Florence』が教えてくれる、恋と手放すことの美しさ

ゲーム単発紹介

仕事、家事、人間関係。日々のタスクをこなすだけで、一日が終わっていませんか?

ふと立ち止まった時、「自分の人生、これでいいんだっけ?」とぼんやり考えてしまう。そんな夜もあるかと思います。

今日ご紹介するのは、そんな乾いた心に、忘れかけていた感情の瑞々しさを取り戻してくれる作品です。

タイトルは『Florence(フローレンス)』。
これはゲームというよりも、あなたが指先でページをめくる「30分間のインタラクティブ・ムービー」です。

【Florence】基本情報

タイトルFlorence(フローレンス)
ジャンルインタラクティブ・ストーリー
プラットフォームSteam / Switch / iOS / Android
クリア目安約30分
価格帯約700円(スマホ版はより安価)

言葉はいらない。「触れる」ことで感じる恋の温度

このゲームには、複雑なセリフや説明書きはほとんどありません。
主人公フローレンスの日常を、プレイヤーであるあなたが少しだけ手助けする。ただそれだけです。

しかし、そのギミックがあまりに秀逸で、胸を締め付けます。

「会話」のパズルが表すもの

特に印象的なのは、恋人との会話シーンです。
最初はジグソーパズルのようにピースを組み立てて会話を作るのですが、仲が深まるにつれてピースの数が減り、簡単に言葉を紡げるようになっていきます。

「ああ、気の合う相手とは、こんなにも呼吸が合うものだったな」

そんなかつての記憶が呼び覚まされます。
そして関係が変化した時、そのパズルがどう変わるのか……。それはぜひ、あなたの手で確かめてみてください。

「生きる」とは、何かを手放し、前に進むこと

30分という短いプレイ時間の中で、私たちはフローレンスの人生の一部を追体験します。
それは劇的な冒険ではなく、歯を磨いたり、食事をしたり、書類を整理したりする「ありふれた日常」の積み重ねです。

しかし、だからこそ突き刺さります。

  • 恋をすることの高揚感。
  • すれ違いの痛み。
  • そして、夢を追うことの意味。

このゲームは問いかけてきます。「あなたにとって、手放せないものは何ですか? そして、手放すべきものは何ですか?」と。

エンディングを迎えた時、悲しみとも希望ともつかない、温かい涙のような感情が胸に残るでしょう。
それはきっと、素晴らしい映画を一本観終えた後の余韻に似ています。

遊ぶ前の小さな注意点

あえて言うならば、これは「ゲーム性」を求める作品ではありません。
ハイスコアを目指したり、敵を倒す爽快感を求めたりするものではないので、そこだけは誤解なきよう。

「読む」のではなく「感じる」絵本。そう思ってプレイボタンを押すのが正解です。

まとめ:30分で、心の深呼吸を

『Florence』は、忙しい私たちが忘れがちな「自分の感情と向き合う時間」をくれます。

もし今、あなたが何かに迷っていたり、心が少し疲れているのなら。
今夜の寝る前の30分だけ、フローレンスの人生に寄り添ってみてください。

画面を閉じた後、見慣れた自分の部屋の景色が、少しだけ愛おしく見えるかもしれません。

[Florence]のSteamページ

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